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消えたはずの『火垂るの墓』:放送禁止の誤解と海外Netflixでの再評価

※アイキャッチはイメージ(by デジタルエンタメノート)

スタジオジブリの名作『火垂るの墓』。

近年、日本のテレビで見かけなくなったこの作品について、「放送禁止になったのでは?」という噂が広がっています。

しかし、その真相はどうなのでしょうか。また、海外では今、どのように評価されているのでしょうか。

ちなみに1989年8月11日にはじめてテレビで放送され13回も放送されています。ちかいところでいうと2018年4月に放送されました。

『火垂るの墓』放送禁止の噂:事実と誤解

結論から言えば、『火垂るの墓』が公式に放送禁止になったという事実はありません

この噂は都市伝説レベルです。

では、なぜ最近テレビで見かけなくなったのでしょうか。その主な理由は視聴率の低下です。

  • 初回放送時:20%を超える高視聴率
  • 2007年以降5回連続で1桁台の視聴率が続く

最後の地上波放送は2018年4月13日で、視聴率は6.7%でした。

放送禁止の噂が広がった理由

ではなぜ、『火垂るの墓』のテレビでの放送禁止の噂が広がったのでしょうか。

いくつか考察してみました。

サクマドロップスの商標問題作中に登場するサクマドロップスの商標問題が噂されましたが、これも事実ではないようです。

反戦映画としての誤解国の軍事政策に反対しているという噂もありましたが、これも根拠のない話です。

子供への影響を懸念する声作品の重い内容から、子供に見せることを躊躇する親が増えたことも、放送頻度低下の一因かもしれません。

海外で新たに視聴可能になった『火垂るの墓』

興味深いことに、『火垂るの墓』は最近、海外で新たな注目を集めています。

  • 2024年9月16日より、日本と中国を除く190以上の国と地域でNetflixにて独占配信開始。
  • 「ようやく見られた」「涙がこぼれた」など、海外からの反響が大きい。

日本国内でも「金曜ロードショーでまた放送してほしい」「そろそろ見たい」という声が上がっています。

『火垂るの墓』は決して放送禁止になったわけではありません。

視聴率の低下や内容の重さから放送頻度が減少しているのが現状です。

一方で海外では高く評価され、あらたにNetflixで配信が開始されたことは興味深い点です。

この状況は、戦争や平和について考える機会の変化を示唆しているのかもしれません。

『火垂るの墓』が再び日本の視聴者の目に触れる日は来るのでしょうか。今後の動向に注目です。

※本記事の情報は2024年9月現在のものです。

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